「良いシャンプーが見つからない」「自分に合うシャンプーが選べない」このように、シャンプー選びに困ったことはありませんか?
ドラッグストア、ネット販売、サロン専売品など様々な所で買えるシャンプーは、種類も多くどれを買えばいいか迷ってしまいますよね。
しかし、シャンプーは、ホームケアの基本となるアイテム。どんなシャンプーを選ぶかによって髪の仕上がりや、頭皮の状態が変わってきます。
逆に自分に合っていないシャンプーを使い続けていれば、髪がパサついたり、フケやかゆみなどの頭皮トラブルも出てくるでしょう。
そこで今回は、シャンプーの種類や髪の悩み、頭皮の悩みに合わせたシャンプーの選び方を解説していきます。
「シャンプーの選び方がわからない」という人はぜひ参考にしてください!
シャンプーの種類
シャンプーの種類は分け方によって変わりますが、基本は洗浄成分によって分類されます。
今回は、洗浄成分でシャンプーを4つに分けてそれぞれの特徴について解説します。
シャンプーを洗浄成分で分類すると、下記の4種類になります。
- 石油系(高級アルコール系)シャンプー
- 石鹸系シャンプー
- アミン酸系シャンプー
- ベタイン系シャンプー
上記に加えて、ノンシリコンや医薬部外品などの分類ができます。
- 医薬部外品シャンプー
- シリコンシャンプー
- ノンシリコンシャンプー
合計7種類のシャンプーの特徴を解説していきますね。
洗浄成分で分類したシャンプーの種類
シャンプーを洗浄成分で分類した4つの種類を解説していきます。
シャンプーは洗浄成分によって、効果・仕上がり・使用感がめちゃくちゃ変わります。
なので、この4つの種類を覚えておくだけでシャンプー選びに役立ちますよ。
石油系(高級アルコール系)シャンプー
石油系シャンプーは、泡立ちが良く、洗浄力が高いことが特徴です。
汚れを良く落とせる反面、洗浄力の高さゆえに頭皮や髪を乾燥させやすいデメリットもあります。
よくスポーツをして汗をかく人や、スライリング剤を使う人、頭皮の皮脂の量が多くてしっかり汚れを落としたい人におすすめです。
【メリット】
【デメリット】
【代表的な石油系洗浄成分】
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
- スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na
石鹸系シャンプー
石鹸系シャンプーも洗浄力が高く汚れをしっかり落とすことができます。また、生分解性が高く、環境に対して優しいです。
デメリットとしては、髪や頭皮を乾燥させパサつかせること。石鹸系シャンプーは弱アルカリ性の性質を持っており、髪はアルカリに傾くとかなりきしみます。また、アルカリに傾くことでキューティクルが開くので、カラーやパーマも落ちやすくなってしまいます。
こちらも、頭皮の皮脂が多い人やスタイリング剤を使う人向けです。デメリットが多いので基本的にはおすすめできないですが。
【メリット】
【デメリット】
【代表的な石鹸系洗浄成分】
- 石けん素地
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
アミン酸系シャンプー
アミノ酸系シャンプーは、洗浄力がマイルドで髪や頭皮に優しく洗うことができ、頭皮への刺激も少ないです。保湿力も高く、髪や頭皮の乾燥から守ります。
デメリットは泡立ちが弱めなこと。また、原料が高価なため、アミノ酸系シャンプーは価格が高めです。
髪や頭皮の乾燥が気になる人、肌が弱い人、パサつきが気になる人におすすめです。
【メリット】
【デメリット】
【代表的なアミノ酸系洗浄成分】
- ココイル○○(ココイルグルタミン酸TEAなど)
- ラウロイル○○(ラウロイルメチルアラニンNa)など
ベタイン系シャンプー
ベタイン系シャンプーもアミノ酸系シャンプーと似たような性質を持っており、保湿力に優れ、低刺激です。ベビーシャンプーにも使われるほど低刺激な素材なので、肌の弱い人にもおすすめ。
洗浄力も程々にあるので、使いやすさも兼ね備えています。
ベタイン系は、ほかの石油系やアミノ酸の補助的な配合のされ方をすることが多いです。
【メリット】
【デメリット】
【代表的なベタイン系洗浄成分】
- ○○ベタイン(コカミドプロピルベタインなど)
- ココアンホ○○(ココアンホ酢酸Naなど)
その他の要素で分類したシャンプーの種類
こちらは、洗浄成分以外の要素で分類したものになります。
洗浄成分よりは優先度は低いですが、知っておいて損はないです。
洗浄成分と、そのほかの要素で下記のように分類することができます。
・医薬部外品のアミノ酸シャンプー
・医薬部外品のノンシリコンのアミノ酸シャンプー
・ノンシリコンのアミノ酸シャンプー
・ノンシリコンの石油系シャンプー
医薬部外品シャンプー
医薬部外品のシャンプーは髪や頭皮への効果・効能が認められた有効成分(医薬部外成分)が配合されたシャンプーです。
厚生労働省が許可した効果・効能を一定濃度で配合しており、「予防」「防止」などの商品表記をうたうことができます。
医薬部外品のシャンプーはフケやかゆみ、頭皮の臭いなどの悩みを抱えている人におすすめです。
【メリット】
【デメリット】
シリコンシャンプー
シリコンシャンプーは「シリコーン」という成分が配合されているシャンプー。
シリコンは、髪をコーティングしてツヤやなめらかさを出してくれます。
一方で、コーティング力が強くよく洗い流さないと毛穴に詰まりやすかったり、コーティングしているだけで髪自体が綺麗になっているわけではないので、長期的に使うと髪がきしんできます。
【メリット】
【デメリット】
【代表的なシリコンの成分】
- ジメチコノール
- ジメチコン
- アモジメチコン
- シクロヘキサシロキサン
- シクロペンタシロキサン
ノンシリコンシャンプー
ノンシリコンシャンプーは、上記の「シリコーン」が配合されていないシャンプーです。
ノンシリコンのほうが頭皮には優しく、コーティングがない分自然なふんわり感を出すことができます。
一方で、手触りを良くするシリコーンが配合されていない分きしみを感じやすいシャンプーもあります。
【メリット】
【デメリット】
自分に合うシャンプーの4つの選び方
シャンプーの種類がわかったところでさっそくシャンプーの選び方を解説していきます。
- 肌質(頭皮の状態)
- 髪の悩み
- 頭皮の悩み
- シリコンの有無
上記の4パターンからシャンプーを選べるように解説していきますね。
肌質(頭皮の状態)から選ぶ
まずは、肌質で選ぶという方法。ここで言う肌質とは頭皮の状態のことです。
肌と頭皮は繋がっているので、肌質と頭皮の状態は大体同じことが多いので「肌質=頭皮の肌」と考えてOK。
シャンプーを選ぶときは、肌質に合わせて選ぶのも1つの手段です。
普通肌
普通肌は、シャンプー後時間がたってもベタついたり乾燥したりしない頭皮です。
この場合は、頭皮に悩みがあまりないはず。なので、シャンプーを変えたからと言ってかゆみを感じたりも少ないです。
・アミノ酸シャンプー
・ベタイン系シャンプー
・石油系シャンプー
髪を綺麗にしていきたいという人は、アミノ酸シャンプーを使っていくのが良いでしょう。
あまり悩みがなく「なるべくコストをかけたくない」という人は石油系シャンプーでも良いかも。(肌が弱くない人限定)
コスパよくケアしていきたい場合は安めのアミノ酸シャンプーが合ってます。
脂性肌
脂性肌は、シャンプー後時間がたつと頭皮が脂っぽくなる人です。
髪のべたつきや、べたついたフケ、頭皮臭なども出ているかもしれません。
・アミノ酸シャンプー
・医薬部外品のシャンプー
・石油系シャンプー
脂性肌の人は脂っぽいのでしっかり汚れを落としたいはず。そんな人は石油系シャンプーの洗浄力が合っているでしょう。
しかし、皮脂を落としすぎて逆に過剰に皮脂分泌を促していることも考えられます。そんな場合は、アミノ酸シャンプーで頭皮を保湿して頭皮環境を整える必要があります。
また、医薬部外品のシャンプーなら、殺菌成分なども配合されているものもあり皮脂を根本的に抑えていくことができます。
頭皮のべたつきが気になる人は下記の記事も参考に。
乾燥肌
乾燥肌は、シャンプー後時間がたつと頭皮がかゆくなったり、細かいフケが出たりします。
頭皮と合わせて髪も乾燥している人も多く、髪のパサつきや髪の広がりが気になる人もいるでしょう。
・アミノ酸系シャンプー
・ベタイン系シャンプー
乾燥肌の場合は、保湿力の高いシャンプーを選びましょう。
石油系シャンプーや石鹸系シャンプーは脱脂力が高く、頭皮も髪も乾燥させてしまうので使わないように。
アミノ酸系シャンプーとベタイン系シャンプーは保湿力が高く、頭皮を乾燥から守って潤してくれるのでおすすめです。
頭皮の乾燥が気になる人は下記の記事も参考に。
敏感肌
敏感肌は、ちょっとの刺激でかゆみが出たり、頭皮が荒れたりしてしまう人です。
・アミノ酸系シャンプー
・ベタイン系シャンプー
敏感肌の場合も、頭皮をしっかり保湿することが大切です。
また、石油系シャンプーや石鹸系シャンプーは刺激が強いので使わないでください。
アミノ酸系シャンプーやベタイン系シャンプーは保湿力がある上に低刺激なのでおすすめです。
髪の悩みから選ぶ
シャンプーを選ぶ際は、髪の悩みで選ぶのもあり。
髪の悩みがある人は、それをケアできるシャンプーを選ぶことで悩みを改善できる可能性があります。
パサつきやダメージ
髪のパサつきやダメージが気になる場合は、保湿力の高いアミノ酸シャンプーを使いましょう。
(逆に石油期シャンプーや石鹸系シャンプーは髪のパサつきが加速するので気を付けて。)
また、ダメージを改善していきたい場合は、補修成分が配合されたダメージケアシャンプーがおすすめ。
ダメージケアシャンプーのおすすめは下記で紹介しています。
くせ毛
くせ毛は、毛根自体が捻じれていることが原因のため、完全にクセをなくすことは難しいです。
しかし、髪が乾燥していると空気中の水分を吸ってしまいうねります。
くせ毛を抑えるには髪の水分バランスを整えてくれるシャンプーがおすすめです。
白髪
白髪もシャンプーだけで完全に無くすことは無理です。
白髪の原因は、加齢・ストレス・頭皮の乾燥(諸説あり)など様々な要素があります。
加齢は仕方のないことですが、ストレスや頭皮の乾燥は生活習慣やシャンプーを変えるだけで改善できます。
また、白髪を予防する「ヘマチン」という成分もあります。
白髪が気になる人はヘマチン入りシャンプーを選ぶのがおすすめです。
髪が細い・猫っ毛
髪が細く、猫っ毛の人は髪にボリュームがなくペタンとした印象になりがち。
そのような人は、ノンシリコンのアミノ酸シャンプーがおすすめ。
ノンシリコンなら髪が重くならずふんわりした印象になりますし、アミノ酸シャンプーで髪にハリコシを出すことができます。
カラーやパーマをしている
カラーやパーマをしている場合は、長持ちさせたく、ダメージも気になるはずです。
ダメージが気になる場合はやはりアミノ酸シャンプーを選びましょう。
また、アミノ酸系シャンプーは弱酸性の性質を持っており、カラーやパーマが長持ちます。
反対に、石鹸系シャンプーは弱アルカリ性でカラーやパーマの落ちが速くなってしまうので注意してください。石油系シャンプーも洗浄力が高く、適切ではありません。
頭皮の悩みから選ぶ
頭皮に悩みがある人も多いですよね。
頭皮の悩みに合わせて選び場合は、頭皮環境を整える成分や、有効成分が配合された医薬部外品のシャンプーがおすすめです。
頭皮のフケ
頭皮のフケは「脂性」と「乾性」の2種類があります。
脂性のフケの場合は、べた付いた大きめのフケが出ます。脂性に人は皮脂を抑える有効成分が配合された薬用シャンプーを選びましょう。
乾性のフケの場合は、細かい粉のようなフケが出ます。乾性の人は、頭皮の乾燥を防いで保湿すればほとんどの場合は改善できます。なので、保湿力の高いアミノ酸系シャンプーやベタイン系シャンプーを選びましょう。
フケの詳しい原因や対策、フケにおすすめのシャンプーは下記の記事で解説しています。
頭皮のかゆみ
頭皮の乾燥も様々な原因があるので一概には言えませんが、乾燥が原因で頭皮がかゆくなることが多いです。
なのでアミノ酸シャンプーやベタイン系シャンプーなど保湿力の高いシャンプーを選びましょう。
頭皮がべたついてかゆい場合は、医薬部外品の薬用シャンプーを選ぶのもありです。
詳しいかゆみの原因や対策、かゆみにおすすめのシャンプーは下記の記事で紹介しています。
頭皮の臭い
頭皮の臭いは、皮脂が酸化した臭いか、雑菌が繁殖した臭いです。
雑菌は皮脂を餌にして繁殖するため、どちらも皮脂の過剰分泌が原因であるといえるでしょう。
そのため、頭皮が臭い人は頭皮がべたついている傾向があります。
頭皮のべたつきを抑えるためには、抗菌効果や抗カビ効果のある成分が配合された医薬部外品のシャンプーが効果的。
「カキタンニン」や「炭」などの消臭効果のある成分が配合されたシャンプーもおすすめです。
頭皮の臭いが気になる人は下記の記事で原因や、臭いにおすすめのシャンプーも紹介していますので参考に。
抜け毛・薄毛
抜け毛や薄毛は遺伝による部分もありますが、頭皮環境次第でも大きく変わります。
頭皮環境が健康であれば抜け毛は押さえることができますし、反対に頭皮が乾燥していたりべた付いたりしているとヘアサイクルが乱れ抜け毛が増えます。
頭皮を保湿して頭皮環境を整えれば、健康的な毛髪が生える土台が出来上がります。
さらに、「キャピキシル」や「センブリエキス」などの育毛成分が配合されたいアミノ酸シャンプーが良いでしょう。
シリコンの有無で選ぶ
最近はノンシリコンが好まれる傾向にありますが、シリコン自体が悪い成分というわけではありません。
しかし、長期的に使っていくなら、ノンシリコンのほうが髪本来の美しさを取り戻していけるのでおすすめです。
また、ノンシリコンが粉まれる傾向から、質の良いシャンプーはノンシリコンシャンプーなことが多いです。
【シリコンのメリット】
【シリコンのデメリット】
ノンシリコンシャンプーのおすすめは下記の記事で紹介しています。
シャンプーの効果を発揮する正しいホームケア方法
シャンプーの選び方を解説してきましたが、シャンプーの効果を最大限に発揮するには正しく使うことが大事。
いくら自分に合ったシャンプーを選べたとしても、使い方次第では効果を感じられなかったり、頭皮トラブルの原因になってしまいます。
正しいシャンプーのやり方
正しいシャンプーのやり方は下記です。
- 入浴前にブラッシングをする
- すすぎをしっかりする
- お湯の温度を38度前後にする
- シャンプー剤を適量とる
- しっかり泡立てる
- 指の腹で洗う
- 髪ではなく頭皮を洗う
- すすぎ残しがないように泡を流す
特に大事なのは、お湯の温度と、すすぎ残しがないように流すことです。
お湯の温度は38度前後がベスト。温度が高すぎると必要な油分まで洗い流されてしまって頭皮や髪が乾燥します。髪のパサつきや、頭皮のかゆみなどの原因にもなってしまうので注意してください。
また、すすぎ残しがあると頭皮に炎症が起きたり痒くなったりします。特に、耳の後ろや首の上などは泡が残りやすいのでしっかり洗い流すように意識してくださいね。
詳しい髪の洗い方は下記の記事にて解説しています。
正しいトリートメントのやり方
正しいトリートメントのやり方は下記です。
- 水気を十分に切る
- 適量のトリートメントを使う
- 頭皮に付けないように気を付ける
- ジャンボコームで馴染ませる
- 5~10分ほどトリートメントを浸透させる
- すすぎ残しがないように流す
トリートメントは「頭皮に付けないように」と「すすぎ残し」に注意です。
トリートメントは頭皮には刺激になる成分が配合されているので頭皮には付けないように髪の中間から毛先を中心につけます。
また、すすぎ残しがあると頭皮の炎症につながります。トリートメントもシャンプー同様にしっかり洗い流して、ヌメヌメ感がなくなるまですすぎましょう。
詳しいトリートメントのやり方は下記の記事にて解説しています。
正しい髪の乾かし方
正しい髪の乾かし方は下記です。
- タオルドライをしっかりする
- 洗い流さないトリートメントを付ける
- ドライヤーの風を使い分ける
- 根元から乾かす
- ドライヤーを振りながら乾かす
- 冷風で仕上げる
髪をドライヤーで乾かす前には洗い流さないトリートメントを付けます。洗い長さいトリートメントは、髪をドライヤーの熱から守ってくれますし、髪をサラサラにしてくれるんです。
また、根元から毛先に向かって乾かすことでキューティクルが閉じ、髪がまとまります。髪だけでなく、頭皮もしっかり乾かすように意識してください。
詳しい髪の乾かし方は下記の記事にて解説しています。
【まとめ】自分に合ったシャンプーを選ぼう
自分に合ったシャンプーを選ぶには「どんな悩みを改善したいのか」で変わってきます。
髪のダメージが気になるなら補修成分の配合されたダメージケアシャンプー、フケが気になるなら頭皮の保湿ができるシャンプーや、有効成分が配合された医薬部外品のシャンプーを選ぶ必要があります。
本記事の選び方を参考に、悩みに合ったシャンプーを選んでみてくださいね。
ちなみに、基本的には低刺激なアミノ酸シャンプーがおすすめ。
髪や頭皮に優しいのはもちろん、保湿効果も高く、髪や頭皮を綺麗にしていくなら絶対にアミノ酸シャンプーです。
アミノ酸シャンプーと言っても、使われるアミノ酸の質によってシャンプーの効果や仕上がりも変わります。
髪や頭皮を綺麗にしていくには質の高いアミノ酸シャンプーを選ぶ必要があります。
おすすめのアミノ酸シャンプーは下記の記事にて紹介していますので、良かったら参考にしてください。
メンズシャンプーはこちら