シャンプーのやり方ってなんとなく自己流になっていませんか?
シャンプーって誰にも教わることなく、なんとなく自然にやっているので、意外と正しく洗えていない人も多いです。
髪が正しく洗えていないと、良いシャンプーを使っていても効果が半減してしまいますし、洗い残しなどがあると頭皮の炎症にもつながってしまいます。
今回は元美容師で、美容室で実際にシャンプーをしていた筆者が、正しいシャンプーのやり方を解説していきます。
今までなんとなく髪を洗っていた人も、この機会にぜひ髪の洗い方を見直してみてください。
【シャンプーのやり方】正しい髪の洗い方を解説
正しいシャンプーのやり方は下記です。
- 入浴前にブラッシングをする
- すすぎをしっかりする
- お湯の温度を38度前後にする
- シャンプー剤を適量とる
- しっかり泡立てる
- 指の腹で洗う
- 髪ではなく頭皮を洗う
- すすぎ残しがないように泡を流す
少し多くなってしまいましたが、1つずつ詳しく解説していきますね。
入浴前にブラッシングをする
シャンプーをする前にブラッシングすることで、髪についたホコリや汚れを取り除くことができます。
ホコリや汚れを落としておくことで、シャンプーするときに泡立ちが良くなるんです。
また、ブラッシングすることで髪の絡まりを取ることができます。
絡まったままシャンプーしてしまうと髪が傷む原因にもなるので、綺麗な髪を保つためにもブラッシングは重要です。
さらに、ブラッシングは頭皮に適度に刺激を与えることができるので血行促進効果も期待出来て一石二鳥!
ブラッシングに使うブラシは、パドルブラシという種類のブラシがおすすめですよ。
すすぎをしっかりする
ブラッシング後、シャンプー剤を付ける前にお湯でしっかりと髪と頭皮を濡らします。
「髪くらい濡らしてるよ」って思うかもしれませんが、この工程は結構大事。
頭皮までしっかり濡れていないと泡立ちが悪くなりますし、頭皮の汚れが落ち切りません。なので、長めに、入念にするようにしましょう。
(美容師も1年目で教わるシャンプーでは、頭皮をしっかり濡らすように指導されます。)
ちなみに、このすすぎの時点で髪の汚れの7割は落ちると言われています。
お湯の温度を38度前後にする
お湯の温度は38度前後にしましょう。
40度以上の高温だと、頭皮の皮脂が取れすぎて頭皮が乾燥してしまいます。
頭皮の乾燥は、かゆみやフケ、抜け毛など様々な頭皮トラブルを引き起こす原因になってしまうので気を付けましょう。
あと、寒色系(アッシュ系など)のカラーをしている人は、熱に弱いので色持ちも悪くなります。
シャンプー剤を適量とる
シャンプー剤は少なすぎても多すぎてもよくないです。
特に少なすぎるのは、泡立ちが悪くなり、汚れを落としきれませんし、摩擦も起きます。
シャンプーの使用量は下記を目安にしてください。
髪の長さ | シャンプー剤の量 |
ショート | 1プッシュ |
ボブ | 1プッシュ~2プッシュ |
セミロング | 1プッシュ半~2プッシュ半 |
ロング | 2プッシュ~3プッシュ |
メンズ | 半プッシュ~1プッシュ |
使用するシャンプーの種類や、毛量、スタイリング剤の有無でも適量は変わります。
泡立っていなかったら足りていないと判断しても良いでしょう。
しっかり泡立てる
泡があまりない状態でシャンプーしてしまうと、摩擦が起きて髪が傷んでしまいます。
しっかり泡立ててシャンプーしましょう。
泡立てるコツはシャンプー剤と水と空気を混ぜることです。
まずは泡をしっかり立てて、泡立ったら髪と頭皮を洗っていくようにしましょう。
指の腹で洗う
頭皮に指の腹を当てて、頭皮マッサージするように洗うと良いですよ。
爪を立てて洗うと、頭皮が傷つくので注意してください!
髪ではなく頭皮を洗う
シャンプーのときに、髪ばっか洗って頭皮が洗えていない人もいます。
髪よりも、むしろ頭皮のほうが皮脂が分泌して汚れがたまっているので、髪ではなく頭皮を洗う意識を持ちましょう。
すすぎ残しがないように泡を流す
シャンプーのすすぎ残しは、炎症が起きたりかゆみが出たりと頭皮トラブルにつながるので注してください。
ヌルつきや、泡が残らないように、すすぎは時間をかけて行う必要があります。
適当に流して終わりでも駄目ですし、シャンプーの美容成分が残るようにとそのままにしておくのも絶対にダメです。
髪の表面だけでなく、頭皮まで泡やシャンプー剤が残らないように入念に洗い流すようにしてください。
トリートメント~乾かすまで
トリートメントは、頭皮にとって刺激の強い成分がとって配合されているので、頭皮に付けないようにしましょう。
トリートメントの正しい付け方は下記の記事を参考にしてください。
ドライヤーを正しくやることで髪にツヤが生まれます。
- 洗い流さないトリートメントを付ける
- 根元から乾かす
- 冷風で仕上げる
ドライヤーをする際はこの3つがポイントです。
詳しく知りたい人は下記の記事を参考にしてください。
シャンプーに関するQ&A
シャンプーに関する疑問について答えていきます。
シャンプーは毎日した方が良いの?
A.基本的には毎日した方が良いです。
1日過ごすと髪や頭皮には汚れがたまっていますし、シャンプーをして寝ることで清潔な状態で眠りにつくことができます。寝ている間には頭皮の新陳代謝(ターンオーバー)も活発になっているので、清潔な状態で眠りについた方が良いです。
安いシャンプーは良くない?
A.安いシャンプーは良くないものが多い。
安いシャンプーには基本的に「石油系洗浄成分」と言われる洗浄剤が使われています。石油系洗浄成分は原価が安く、泡立ちが良いというメリットがありますが、その洗浄力の高さゆえに髪や頭皮も傷めてしまうんです。とはいえ、安いシャンプーでも良いシャンプーもありますよ。
シャンプーはノンシリコンがいいの?
A.筆者はノンシリコンがおすすめ。
シリコンは髪にツヤ感を出したり指通りを良くしてくれる成分なので、悪い成分ではないんです。しかし、吸着力が高く毛穴に詰まりやすいなどのデメリットもあります。筆者的には、シリコン入りでも全然良いと思いますが「ノンシリコンが良い」という風潮からか、ノンシリコンシャンプーの方が他に配合されている成分が良い傾向にあるんです。なので、結論はノンシリコンシャンプーをおすすめします。
シャンプーを選ぶ基準は?
A.洗浄成分を見る。
シャンプーの良し悪しはシリコンや他の成分で決まりません。シャンプーの主成分である「洗浄成分」に何が使われているかで決まります。洗浄成分はアミノ酸系を選びましょう。そのうえで、パサつきが気になるなら補修成分、フケが気になるならフケを抑える成分など、悩みにあった成分が配合されたアミノ酸シャンプーを選ぶようにしましょう。
【まとめ】正しいシャンプーのやり方で髪を洗おう
正しくシャンプーできていないと、頭皮に汚れが残ったり洗い切れていなかったりしてしまいます。
逆に、正しくシャンプーすることで、シャンプーの効果を最大限活かすことができます。
頭皮が乾燥しがちな人やフケかゆみが気になる人は、特にお湯の温度を改善してみてください。
それだけで乾燥が改善してフケやかゆみが収まることもありますよ。
ぜひ正しいやり方で髪を洗って、健康的できれいな髪を育んでいきましょう!
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