美意識の高い人に人気の「アミノ酸シャンプー」ですが、どんなシャンプーか知っていますか?
アミノ酸シャンプーは、低刺激で髪や頭皮のケアをできるシャンプーで、サロンシャンプーや高級シャンプーにはよくアミノ酸洗浄成分が使われています。
今回は、美容師&シャンプー営業をしていた筆者が、アミノ酸シャンプーの髪への効果や、メリット・デメリットを解説していきます!
この記事を読めば、アミノ酸シャンプーのメリットとデメリットや髪への効果がわかり、シャンプー選びに役立てることができますよ!
おすすめのアミノ酸シャンプーを知りたいという人は下記の記事でまとめていますよ!
>>【元アミノ酸シャンプー営業が選ぶ】アミノ酸シャンプーおすすめ10選!
アミノ酸シャンプーとは?
アミノ酸シャンプーとは、アミノ酸洗浄成分(界面活性剤)を使用したシャンプーのこと。
そもそもアミノ酸シャンプーとはどんなシャンプーのことを指すのか、これをしっかり知っておかないと、思わぬ失敗を引き起こします。
意外と知られていないのですが、シャンプーは洗浄成分(界面活性剤)と水とでほとんどを構成しています。
・水(水性成分)60~80%
・洗浄成分(界面活性剤)20~30%
・その他成分(植物エキスなど)10%以下
成分表には色々な成分名が表記されていますが、水と洗浄剤以外は合計しても数%にすぎません。
つまり、洗浄成分こそがシャンプーの品質を決めるのです。
アミノ酸界面活性剤を使用したシャンプーがアミノ酸シャンプーになります。
アミノ酸シャンプーの特徴は?ほかのシャンプーとの違いを解説
アミノ酸シャンプーの特徴は、低刺激で髪や頭皮を傷めずに洗うことができること。
市販のシャンプーではほとんどが石油系洗浄成分を使用しています。
※ラックス、パンテーン、メリットなどは全て石油系シャンプー。色々なシャンプーを出していますが、ベースとなる洗浄成分は各メーカーごとにほとんど同じ。
シャンプーの洗浄成分は大きく分けると3種類に分けられます。
- 石油系(高級アルコール系)
- 石鹸系
- アミノ酸系
特徴はそれぞれ下記のような感じ。
石油系
【メリット】
- 原価が安いので安価なシャンプーに使われる。
- 洗浄力が高い分泡立ちが良いので、スポーツマンなどに向いている。
【デメリット】
- 洗浄力が高く髪や頭皮を乾燥させやすい。
- やや刺激が強いので、肌が弱い人には向かない。
高級アルコール系成分例:ラウレス硫酸Na、オレフィンスルホン酸など
石鹸系
【メリット】
- 地球環境にやさしい。
【デメリット】
- 洗浄力と脱脂力が高く、髪や頭皮を乾燥させる。
- 石鹸カスが残ることもある。
- アルカリ性の性質を持っているため、髪がごわつく。
「石鹸」と聞くとなんとなく良さそうな感じがしますが、環境にやさしい以外メリットを感じられない洗浄成分。肌への刺激は石油系よりも少ないです。
石鹸系成分例:石けん素地、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなど
アミノ酸系
【メリット】
- 髪や頭皮を傷めずに洗える
- 安全性が高く、環境にも優しい
【デメリット】
- 石油系洗浄成分と比べると泡立ちが弱い
- 原価が高く、製品の価格も高くなっている
アミノ酸系のメリット・デメリットは、この後詳しく説明していきます。
アミノ酸系成分例:ココイル○○(グルタミン酸など)、ラウロイル○○(メチルアラニン)など
アミノ酸シャンプーの4つのメリット
アミノ酸シャンプーとは何かがわかったところで、メリットやデメリットについても確認しておきましょう。
アミノ酸シャンプーのメリットは下記の4つ
詳しく解説していきます。
髪のアミノ酸を補給して髪のケアができる
人の髪は、アミノ酸で出来ています。
髪内部にアミノ酸が詰まっている状態が美しい髪の状態なのですが、カラーや日頃のケアの仕方によってアミノ酸が流失してしまうのです。
これが髪のダメージの原因。
失ったアミノ酸を補給していくので少しずつ髪自体の状態が良くなっていきます。
すぐには体感できないのが難点ですが使い続ける事が重要。
低刺激なので髪や頭皮、肌にも優しい
アミノ酸シャンプーは低刺激なので、髪や頭皮、肌に優しいです。
肌の弱い人やアトピーの人は石油系シャンプーを使うと荒れやすいので、アミノ酸シャンプーがおすすめ。
適正洗浄力で必要以上に油分を洗い流さない
髪や頭皮の油分が無くなりすぎると乾燥を招きます。
【髪の乾燥によって起こる悪影響】
【頭皮の乾燥によって起こる悪影響】
アミノ酸シャンプーは適正洗浄力で洗う事が出来るので、油分を取りすぎてしまう事もありません。
健康な頭皮からしか健康な髪の毛は生えてきません。
生分解性に優れている
生分解性とは簡単に言うと自然に戻ること。
アミノ酸シャンプーは地球や環境にも優しいシャンプーです。
アミノ酸シャンプーの3つのデメリット
メリットの多いアミノ酸シャンプーですが、デメリットもあります。
アミノ酸シャンプーのデメリットは下記の3つ
それぞれ解説していきます。
保湿力が高く立ち上がりが悪くなる
アミノ酸シャンプーは保湿力が優れているので、髪が少し重たく感じます。
アミノ酸シャンプーにも種類があり、ふんわりするものもあるのでアミノ酸の種類を見極めれば解決です。
アミノ酸の種類ごとの特徴は記事後半で解説していきます!
洗浄力がマイルドで汚れがひどいと落ちにくい
アミノ酸シャンプーは、石油系シャンプーと比べると泡立ちが弱いです。
そのため、普段から石油系シャンプーを使い慣れていてアミノ酸シャンプーを初めて使うと、泡立ちが物足りなく感じてしまうと思います。
しかし、基本的にはシャンプー前にお湯で予洗いをしっかりとすれば汚れは7〜8割は落ちると言われています。
なので残り2〜3割をシャンプーで落とすだけなので問題はないです。
ただ、たまにしかシャンプーしない人や、スポーツをしてかなり汗をかいていると余計に泡が立ちません。
「泡立ちが悪い」「汚れが落ちない」と感じたら、2度洗いしましょう。
値段が高い
アミノ酸シャンプーは原料が高いので、自然と販売価格も高いです。
市販で安いシャンプーは石油系シャンプーという原料の安い質の悪いものを使用しているので、アミノ酸シャンプーが高いのは仕方ない、、としか言いようがないです。
注意しなければいけないのは、値段だけ高くても石油系シャンプーのものもあります。
しっかりと成分を見極められるといいですね。
アミノ酸シャンプーの効果は?
アミノ酸シャンプーは、髪や頭皮を乾燥させることなく洗うことができ、髪や頭皮にうれしい効果があります。
具体的にどんな悩みに効果があるか、解説していきます!
効果①ふけの改善
フケの原因は、「頭皮の乾燥」「皮脂の過剰分泌」のどちらかです。
細かいフケの場合は頭皮の乾燥が、大きめの湿ったフケは皮脂の過剰分泌によるもの。
皮脂の過剰分泌の場合は専用のシャンプーを使う必要がありますが、頭皮の乾燥が原因の細かいフケに関しては、アミノ酸シャンプーで頭皮を保湿することで改善できます。
効果②くせ毛の改善
くせ毛の原因は、毛根のねじれによるものなので、完全に解決することはできません。
しかし、アミノ酸シャンプーを使うことでくせ毛を抑えることができます。
くせ毛の原因は、毛髪の水分バランスにもあります。
雨の降った日や、湿気がある日にうねってしまうなんてことがありませんか?
髪が乾燥していると、余計に水分を吸収しやすく、うねりやすいです。
アミノ酸シャンプーで水分バランスを保ち、健康的な毛髪を育むことで、髪に空いた穴をふさぎ、湿気を吸いづらくできます。
効果③パサつきの改善
アミノ酸シャンプーはしっとりとした仕上がりのものが多いので、パサついたり、広がりやすい髪にも効果的。
また、アミノ酸シャンプーはダメージケアできるシャンプーも多いため、髪のダメージやパサつきを改善していくにはアミノ酸シャンプーを使う必要があります。
アミノ酸シャンプーの見分け方や成分は?
アミノ酸シャンプーを見分けるには、シャンプーボトル裏にある成分表を見ることで分かります。
成分表は配合量の多い順に書かれており、2番目~5番目くらいにアミノ酸洗浄成分が書かれていればアミノ酸シャンプーです。※1番目は水
アミノ酸洗浄成分は、「ココイル○○~」「ラウロイル〇〇~」という表記になっています。
【アミノ酸洗浄成分例】
- ココイルグルタミン酸TEA
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルタウリンNa
アミノ酸シャンプーを使って頭皮と髪のケアをしよう!
アミノ酸シャンプーとは何か、どんなメリット・デメリットがあるのかを解説してきました。
アミノ酸シャンプーは、マイルドな洗浄力で、髪や頭皮をケアしながら洗うことができるシャンプーです。
その分価格が高めですが、毎日使うシャンプーはある程度良いものを使っておいたほうが良いですよ。
特に「髪がパサついている」「髪が広がる」「フケやかゆみがある」など、悩みがなにかしらある人は絶対にアミノ酸シャンプーを使いましょう。
アミノ酸シャンプー選びを失敗したくない人は下記の記事を参考に。