アミノ酸シャンプーか見分けるにはボトル裏にある成分表を見ることで簡単に見分けることができます。
成分表にアミノ酸系洗浄成分が書かれていれば、アミノ酸シャンプーです。
アミノ酸洗浄成分はどんなものがあるのかも、簡単にわかるように解説していきます!
「今使っているシャンプーがアミノ酸シャンプーか知りたい」
「これからシャンプーを買うときにアミノ酸シャンプーを見分けられるようにしたい」
という人はこの記事が役に立つと思います。
では、見ていきましょう!
おすすめのアミノ酸シャンプーを知りたいという人は下記の記事でまとめていますよ!
>>【元アミノ酸シャンプー営業が選ぶ】アミノ酸シャンプーおすすめ10選!
アミノ酸シャンプーの見分け方
アミノ酸シャンプーを見分けるには成分表記を見ることです。
シャンプーのボトル裏には必ず成分表があります。
その成分表記は必ず「配合量の多い順に書かなければいけない」というルールがあります。
1番目には水が書かれており、2~5番目に書かれているもの洗浄成分です。
洗浄成分の数はシャンプーによって異なり、1~7種類ほど配合されています。
洗浄成分にアミノ酸系洗浄成分が使われていればアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸シャンプーの成分は?7つのアミノ酸系洗浄成分の特徴を解説

アミノ酸系洗浄成分の種類は7種類。
- グルタミン酸系
- アラニン系
- タウリン系
- グリシン系
- サルコシン系
- アスパラギン酸系
- PPT系
それぞれの特徴を把握することで、同じアミノ酸シャンプーでも仕上がりや使用感が大体わかります。
ちなみに、アミノ酸系は「ココイル○○~」「ラウロイル〇〇~」という表記になっています。
○○の部分がアミノ酸の種類です。
「ココイル」「ラウロイル」の部分は脂肪酸で、ココイルはヤシ油から得た脂肪酸。「ココイル」「ラウロイル」の差はほとんどないので、基本的にアミノ酸だけ気にすればOKです。
グルタミン酸系

グルタミン酸系は、アミノ酸系洗浄成分の中でもしっとりとした使用感が特徴。
保湿力が高く髪や頭皮を保湿しながら洗うことができます。
また、弱酸性の性質を持っているので、カラー・パーマしている髪におすすめ。
泡立ちはアミノ酸系洗浄成分の中でも控えめなほうで、さっぱり感もありません。
【グルタミン酸系成分例】
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸2Na
- ココイルグルタミン酸TEA
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ラウロイルグルタミン2Na
- ラウロイルグルタミンTEA
アラニン系

アミノ酸系の中でも、泡立ちがよく、バランスの取れた成分。
仕上がりは重くなりすぎずに、ふんわり感を出すことも可能です。
【アラニン系成分例】
- ココイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルアラニンTEA
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルメチルアラニンTEA
タウリン系

タウリン系は、きめ細やかな泡立ちが特徴で、さっぱりとした使用感。
しっとり感よりも、サラサラとした仕上がりが好きな人におすすめです。
【タウリン系成分例】
- ココイルメチルタウリンNa
- ココイルメチルタウリンK
- ラウロイルメチルタウリンNa
- ラウロイルメチルタウリンK
グリシン系

グリシン系は、洗浄力、泡立ちが高くすっきりとした使用感。
ほかのアミノ酸系は弱酸性なのに対し、グリシン系は弱アルカリの性質があり、石鹸系に近いです。そのため、ややきしみを感じやすい。
さっぱり感があるので、メンズ系や頭皮系に使われることが多いです。
【グリシン系成分例】
- ココイルグリシンNa
- ココイルグリシンK
- ココイルグリシンTEA
サルコシン系

サルコシン系は、アミノ酸洗浄成分の中で一番洗浄力や泡立ちが強いです。
性質としては石油系洗浄成分に近く、きしみを感じやすい。
いちかみなどの安いアミノ酸系シャンプーに使用されていることが多いです。
【サルコシン系成分例】
- ココイルサルコシンNa
- ココイルサルコシンK
- ココイルサルコシンTEA
- ラウロイルサルコシンNa
- ココイルサルコシンK
- ココイルサルコシンTEA
アスパラギン酸系

アミノ酸系の中では新しい洗浄剤で、すっきりとした使用感。
泡立ちもよく、適度な洗浄力を持っているバランスタイプです。
グルタミン酸系と同じく弱酸性の性質があります。
【アスパラギン酸系成分例】
- ココイルアスパラギン酸TEA
- ラウロイルアスパラギン酸Na
PPT系

PPT系は、ダメージ補修能力が高く、洗いながら髪のケアができる洗浄成分。
かなり優秀な成分で、アミノ酸シャンプーの中でも高級シャンプーや上質なシャンプーに使われます。
【PPT系成分例】
- ココイル加水分解コラーゲンK
- ココイル加水分解コラーゲンNa
- ココイル加水分解コラーゲンTEA
- ココイル加水分解ダイズタンパクK
- ココイル加水分解ケラチンK
- ココイル加水分解ケラチンNa
- ココイル加水分解シルクTEA
「アミノ酸シャンプー」と「アミノ酸系シャンプー」の違いは?

アミノ酸シャンプーとアミノ酸系シャンプーって実は違うんです。
これは、知らなかった人も多いのではないでしょうか。
アミノ酸シャンプー

まずアミノ酸シャンプーというのは、洗浄成分がアミノ酸洗浄成分だけで構成されたシャンプー。
下記は、ハーブガーデンシャンプーの成分表の上から10個目までです。
水、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Na、ココアンホプロピオン酸Na、グリセリン、コカミドプロピルベタイン、ココイル加水分解ダイズタンパクK、サピンヅストリホリアツス果実エキス、ヤシ油、アルガニアスピノサ核油・・・
青文字=水性成分
赤文字=洗浄成分
緑文字=その他成分(植物エキス)
洗浄成分を見ていくと下記のような感じ。
- ラウロイルメチルアラニンNa(アミノ酸系)
- ココイルグルタミン酸Na(アミノ酸系)
- ココアンホプロピオン酸Na(ベタイン系)
- コカミドプロピルベタイン(ベタイン系)
- ココイル加水分解ダイズタンパクK(アミノ酸系)
5種類の洗浄成分が配合されています。
ベタイン系は、アミノ酸洗浄成分と同じく低刺激な成分ですが、泡立ちが比較的良いので、アミノ酸シャンプーの助剤として配合されています。
※シャンプーメーカーによってはアミノ酸系としてカウントされます。それほど、性質はアミノ酸系と同じく良質なもの。
このように、洗浄成分に石油系や石鹸系洗浄成分を全く使用せずに、アミノ酸洗浄成分だけで構成されているシャンプーが「アミノ酸シャンプー」です。
アミノ酸系シャンプー

アミノ酸系シャンプーというのは、洗浄成分にアミノ酸系洗浄成分と、石油系洗浄成分などが混ざって配合されているシャンプーのこと。
こちらも実際のシャンプーの例を使って見ていきましょう。
下記は、ジュレームの成分表の上から10番目までです。
水、ココイルグルタミン酸TEA、コカミドプロピルベタイン、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、PPG-2コカミド、ココアンホ酢酸Na、アンズ核油、センチフォリアバラ花エキス、トコフェロール、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム・・・
青文字=水性成分
赤文字=洗浄成分
緑文字=その他成分
洗浄成分を見てみると下記のような感じに。
- ココイルグルタミン酸TEA(アミノ酸系)
- コカミドプロピルベタイン(ベタイン系)
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na(石油系)
- ココアンホ酢酸Na(ベタイン系)
こちらを見てみると、アミノ酸系洗浄成分に石油系洗浄成分が混ぜて作られているのがわかりますね。
これが、「アミノ酸系シャンプー」です。
アミノ酸シャンプーに近いものはありますが、性能はアミノ酸シャンプーよりは低め。
その分、価格がアミノ酸シャンプーよりも安いものが多いです。
これは、アミノ酸系ベースに石油系がサブで使われていますが、石油系メインに使用していて、アミノ酸系洗浄成分を少しだけ使っているものも「アミノ酸配合!」と売られているので注意が必要です。
【まとめ】アミノ酸シャンプーの成分を知って、選べるようにしよう

アミノ酸シャンプーの7種類の成分の特徴を解説してきました。
まとめると下記のような感じになります。
グルタミン酸系 | しっとりとした仕上がり。パサつきを抑えられる。 |
アラニン系 | 泡立ちが比較的よく、バランスタイプ。 |
タウリン系 | サラサラとした仕上がり。頭皮ケアにも向いている。 |
グリシン系 | さっぱり、すっきりとした仕上がり。メンズ向き。 |
サルコシン系 | 洗浄力強め。あまりおすすめできない。 |
アスパラギン酸系 | バランスタイプ。カラーしている人におすすめ。 |
PPT系 | 補修力が高い。ダメージヘアにおすすめ。 |
同じアミノ酸シャンプーでも、アミノ酸洗浄成分の種類によって特徴は大きく異なります。
自分の好きな仕上がりに近いアミノ酸洗浄成分を使用しているアミノ酸シャンプーを選んでくださいね。
