シャンプーした後ドライヤーを使わずに、髪を自然乾燥しているという人もいるのではないでしょうか。
自然乾燥をしている人は「髪を自然乾燥すると痛むの?」と疑問に思ったことはありませんか?
そこで今回は、
- 髪の自然乾燥は傷む?
- 髪を自然乾燥させる5つのデメリット
- 髪をドライヤーで乾かすメリット
- 正しい髪の乾かし方
上記の内容を解説していきます。
髪を自然乾燥している人は必見です。
髪の自然乾燥は傷む?
結論から言うと、自然乾燥をしたからといって髪は傷みません。
髪を自然乾燥するというのは「濡れた髪が時間とともに水分が蒸発して乾く」ということ。つまり、髪が乾いているだけですよね。
そして髪が傷むというのは、キューティクルが傷ついたり、毛髪内部の栄養が出て行ってしまったりすること。
※キューティクル=髪表面を覆っているうろこ状の組織
髪が乾いただけで、キューティクルが傷ついたり栄養が出て行ったりなんておかしな話ですよね。それで傷むならドライヤーしていても傷んでしまいますよ。
つまり「自然乾燥=髪が傷む」という直接的な関係はないんです。
ではなぜ髪を自然乾燥させることで傷んでしまう人がいるのか?これを解説していきます。
なぜ髪の自然乾燥で傷んでしまう人がいる?
自然乾燥では髪が傷まないはずなのに「実際に髪を自然乾燥していたら傷んでしまう」という人もいます。
実はこの原因は自然乾燥そのものではなくて「摩擦」が原因なんです。
摩擦で髪が傷むってイメージできますか?髪が擦れることで、キューティクルが傷ついてしまうんです。
傷ついたキューティクルでは髪がまとまりずらくなったり、触り心地がサラサラでなくなったり、髪の中の栄養が出ていきやすくなったりします。
このように髪の仕上がりが悪くなれば誰でも「髪が傷んだ」と分かりますよね。
そしてこの摩擦は、髪が濡れているとダメージが大きくなります。
髪が濡れている状態で、ブラッシングをしたり、枕との摩擦が起きたりすると髪のキューティクルに大きなダメージを与えてしまうんです。
つまり髪が濡れて自然に乾くだけなら問題ないのですが、自然乾燥している間に摩擦が起きることで髪が傷んでしまいます。
自然乾燥して傷むという人は、自然乾燥で髪が乾ききる前に寝てしまっている人が多いのではないでしょうか。
髪を自然乾燥するなら、髪が濡れている間は摩擦が起きないようにブラッシングなどせずに十分乾ききってから眠る必要があります。
とはいえ髪を自然乾燥するにはデメリットが多いので、筆者は自然乾燥せずにしっかりドライヤーで乾かすことをおすすめします。
髪を自然乾燥させる5つのデメリット
髪の自然乾燥にはデメリットがあります。
自然乾燥しているということは、髪や頭皮が長時間湿っているということですよね。
- 髪は濡れていると柔らかくなりダメージを受けやすい
- 頭皮は濡れていると雑菌が繁殖しやすい
上記なような状態で長時間いるということになります。
「自然乾燥をする=髪や頭皮が長時間湿っている」ことによるデメリットが下記の5つです。
- 髪が傷みやすくなる
- はげる可能性が高まる
- フケが発生しやすくなる
- 頭皮臭が発生しやすくなる
- 寝ぐせが付きやすくなる
解説していきます。
髪が傷みやすくなる
髪の自然乾燥自体で髪が傷むということはありませんが、長時間髪が濡れている状態でいるということはそれだけ髪が傷むリスクが高くなるということです。
濡れている髪は、キューティクルが開き柔らかくなっています。
半乾きのままブラッシングをしたり、そのまま寝て枕と擦れたりすることでかなり髪が傷みますよ。
はげる可能性が高まる
「自然乾燥で髪がはげるの?」と思われるかもしれませんが、頭が濡れたままだと頭が冷えてしまい血行が悪くなります。
髪の成長には血行が重要。
血行が悪くなると髪や頭皮に十分な栄養が行き届かなくなり、抜け毛が増えたり髪が細くなったりしてしまいます。
フケが発生しやすくなる
頭皮が濡れている状態だと雑菌が繁殖しやすいです。
雑菌が繁殖し頭皮環境が乱れることで、頭皮のターンオーバー(新陳代謝)のリズムが崩れてしまい、フケが出やすくなってしまいます。
フケの原因は様々あるので一概には言えませんが、フケが出ているならまずは自然乾燥はやめた方が良いですよ。
頭皮臭が発生しやすくなる
頭皮の菌が繁殖することで頭皮臭も発生しやすくなります。
とくに男性は髪が短いからと言って自然乾燥する人は多いと思いますが、髪が乾いても頭皮は湿ったままです。
頭皮臭が気になる人は自然乾燥をやめて、ドライヤーですぐに乾かして頭皮が長時間湿った状態でいないようにしましょう。
「旦那の頭皮が臭い!」とお困りの奥様も、旦那さんにドライヤーで髪と頭皮を乾かすようにしてもらってくださいね。
寝ぐせが付きやすくなる
髪はタンパク質の水素結合というものがあり、髪が乾いたときに結合されて形が決まります。
なので髪が乾ききってない状態で寝てしまうと、寝ている状態で髪の形が決まってしまうんです。
つまり寝ぐせが付いてしまうというわけですね。
髪をドライヤーで乾かすメリット
髪は熱に弱いからドライヤーをしないほうが良いのでは?と考えて自然乾燥をしている人もいるかもしれません。
確かに髪は熱に弱く、高温になるとタンパク質変性を起こして傷みます。
そのため、
- ドライヤーを髪に近づけすぎない
- ドライヤーを振りながら使う
- 洗い流さないトリートメントを使う
など工夫してドライヤーしましょう。逆に言えばこれさえ守ればドライヤーで髪が傷むということはありません。
ドライヤーで乾かすのがめんどくさいと思っている人も入りかもしれませんが、ドライヤーで髪を乾かすメリットは多いですよ。
ドライヤーで髪を乾かすメリットは下記の3つ
- キューティクルが整い髪がまとまる
- 地肌が清潔になる
- 寝ぐせが付きづらくなる
解説していきます。
キューティクルが整い髪がまとまる
髪が濡れているとキューティクルが開いて傷みやすい状態ですが、乾かしてあげることでキューティクルが整います。
キューティクルが整うことで髪がしっとりとまとまりますし、自然乾燥するよりもツヤを出せますよ。
キューティクルは根元側から毛先に向かって重なっているので、髪を乾かす時も「根元→毛先」に向かって風を当てることでキューティクルが整います。
地肌が清潔になる
頭皮を乾かすことで、フケや頭皮臭などの頭皮トラブルの元となる雑菌の繁殖を防ぐことができます。
髪だけでなく、頭皮にもしっかりドライヤーの風を当てて乾かすようにしましょう。
清潔な頭皮は頭皮環境改善の1歩です。
頭皮環境を整えることで抜け毛や薄毛の対策にもなりますよ。
寝ぐせが付きづらくなる
時間がない朝に寝ぐせが付いたときは直す時間もなくて大変です。
寝ぐせが付きやすいという人は髪が完全に乾ききっていない証拠。
髪をドライヤーでしっかり乾かすことで寝ぐせが付きづらくなります。
正しい髪の乾かし方
ここでは正しい髪の乾かし方を解説していきます。
ビショビショの髪にいきなりドライヤーをするのはNG。
まずはタオルドライで髪の水分を取っていきます。
- タオルドライのやり方
- ドライヤーのやり方
に分けて解説していきますね。
タオルドライのやり方
普段なにげなくやっているタオルドライですが、実は髪を傷める原因になりかねません。
力任せに髪をゴシゴシしていては摩擦で髪が傷んでしまいます。
・頭皮をしっかりふく
・髪は強く擦らない
・髪はタオルに水を吸わせるように
髪は濡れている状態はキューティクルが開き、ダメージを受けやすい状態。
なので、なるべく髪は擦らずに、水をタオルにしみこませるようにパンッパンッとしましょう。
頭皮はシャンプーするような感覚で拭いて構いません。
ドライヤーのやり方
タオルドライで髪の余分な水分を取ることができたらドライヤーを使っていきます。
ドライヤーの乾かし方は下記です。
- 洗い流さないトリートメントを付ける
- ドライヤーの風を使い分ける
- 根元から乾かす
- ドライヤーを振りながら乾かす
- 冷風で仕上げる
まずは洗い流さないトリートメントを付けます。
洗い流さないトリートメントを付けることで、髪をドライヤーの熱から守ることができます。コーティング成分で髪がサラサラになるのでおすすめですよ。
洗い流いトリートメントのおすすめは下記の2つ
1つ目はしっとり仕上げたい人におすすめのミルクタイプです。しっとりして髪がまとまるだけでなく、香りがめちゃくちゃ良いですよ!
2つめはサラサラに仕上げたい人におすすめのオイルタイプです。髪がごわつきやすい人や髪が太い人におすすめです。
洗い流さないトリートメントを付けたら乾かしていきます。
乾かす時はキューティクルの向きに沿って「根元→毛先」に風が当てるように乾かしましょう。
頭皮から乾かすと頭皮だけ湿ったまま終わるということが防げます。
髪の温度が上がりすぎないように、
- ドライヤーを髪に近づけすぎない
- ドライヤーを振りながら使う
この2つを意識してください。
最後は冷風を少し当ててあげるとキューティクルが落ち着き髪がまとまりますし、髪の形がキープされるので寝ぐせが付きづらくなります。
髪の自然乾燥に関するQ&A
髪の自然乾燥に関する疑問に答えていきます。
Q.1自然乾燥で髪を傷めないようにするには?
A.洗い流さないトリートメントを付けておき、摩擦を避ける
もちろん髪に摩擦をかけることはNG。自然乾燥の途中で寝ないように気を付けましょう。自然乾燥をする場合でも洗い流さないトリートメントを付けておくのがおすすめです。摩擦のダメージを軽減できますし、綺麗に乾きます。
Q.2濡れた髪にしていけないことは?
A.ブラッシングなど髪に摩擦をかけること
濡れた髪にブラッシングする人はかなりいます。濡れた状態ではキューティクルが開きブラッシングでもダメージを受けます。濡れている状態は手ぐしにとどめ、7割くらい乾いたら目の粗いクシでとかすようにしましょう。
Q.3ドライヤーで髪を早く乾かすには?
A.風量の多いドライヤーを使う
髪を早く乾かしたいなら風量の多いドライヤーを使うことです。代表的な製品をあげると「ダイソン」はめちゃくちゃ乾くのが速いです。値段は高いですが、長期間使えるものなのでアリかなと思います。
まとめ
今回の記事では、髪の自然乾燥について解説してきました。
「髪を自然乾燥させる=髪が傷む」というわけではありませんが、髪が濡れたまま寝たりしてしまうと「摩擦」によって傷みます。
なのでドライヤーで早めに髪を乾かした方が髪が傷む可能性を減らすことができますよ。
ドライヤーで髪を乾かした方が綺麗にまとまりますしメリットが多いです。
自然乾燥はやめて、ドライヤーに切り替えていきましょう。