今回はこのような疑問に答えていきます。
シャンプーを選ぶ際に1つの基準になる「値段」。安いものでは500円以下で買えますし、高いものでは1万円近くするものもありますが、一体何が違うのでしょうか。
結論から言うと、安いシャンプーと高いシャンプーでは成分がかなり変わります。
成分の違いにともない、使用感やシャンプーから得られる効果も変わってくるのです。
ではさっそく、安いシャンプーと高いシャンプーの違いを詳しく解説していきます!
安いシャンプーと高いシャンプーの「成分」の違い
安いシャンプーと高いシャンプーではまず「成分」が違います。
シャンプーの成分構成は下記のようになっています。
水:約70%
→シャンプーのベース。
洗浄成分:約20%
→シャンプーの仕上がりや使い心地を決める主成分。汚れや皮脂を落とす役割。
その他成分:約10%
→シャンプーの特徴を出す。植物エキスや補修成分など。
安いシャンプーと高いシャンプーで大きく違うのはシャンプーの主成分となる洗浄成分です。
どのように違うのか解説していきますね。
安いシャンプーの成分
価格の安いシャンプーでは、石油系洗浄成分と言われるものが使われています。
※「石油系」「高級アルコール系」「硫酸系」など様々な呼び方がありますが、どれも同じだと思って構いません。
石油系洗浄成分は、安価で汚れよく落とせるため、安いシャンプーでは必ず石油系洗浄成分が使われています。
1000円以下のシャンプーでは99%のシャンプーは石油系洗浄成分が使われていますよ。
石油系洗浄成分の目印は、成分表に序盤に「ラウレス硫酸Na」「ラウレス硫酸アンモニウム」「ラウリル硫酸Na」などと表記されています。
シャンプーの見分け方を詳しく知りたい人は下記の記事を参考にしてください。
高いシャンプーの成分
価格の高いシャンプーには、アミノ酸系洗浄成分と言われるものが使われているケースが増えてきます。
アミノ酸洗浄成分は、1000円を超えた辺りから配合され始めますが、基本的には価格と比例してアミノ酸洗浄成分の割合が増えていきます。
※高いシャンプーでも、アミノ酸洗浄成分を使用していないものも結構あるので注意です!!
1500円クラスになると、石油系洗浄成分を含まないで、アミノ酸系洗浄成分100%で構成されたシャンプーが増え始めます。
イメージはこんな感じです↓
価格 | 石油系 | アミノ酸系 |
700円以下 | 100% | 0% |
1000円以下 | 50% | 50% |
1500円~ | 0% | 100% |
ちなみに、これはその価格でクオリティの高いシャンプーを選んだ場合です。
1500円クラスでも石油系洗浄成分100%で構成されたシャンプーもたくさんある(むしろそっちのほうが多い)ので、質の高いシャンプーを選ぶのが大事です!
また、アミノ酸系洗浄成分の中でも、使われているアミノ酸の種類によって仕上がりは結構変わります。
価格が高くなるほど質の高いアミノ酸が使われているケースが増えてきますよ。
アミノ酸洗浄成分の種類ごとの特徴や、アミノ酸シャンプーの見分け方は下記の記事を参考に。
安いシャンプーと高いシャンプーの「効果」の違い
安いシャンプーと高いシャンプーでは、主成分である「洗浄成分」が違うことがわかりましたね。
成分が違うということは、それによって得られる効果も違ってきます。
安いシャンプーの効果や特徴
先ほども解説した通り、安いシャンプーでは必ず石油系洗浄成分が使われています。
石油系洗浄成分は、汚れを落とすことだけを考えて作られた成分のため、非常に洗浄力が強いです。(シャンプー以外には、食器用洗剤などで使われている。)
汚れを落とすのには向いていますが、洗浄力が強すぎるため、髪や頭皮が乾燥します。刺激性も強いので、肌が弱い人は安いシャンプーでは荒れてしまったり、かゆみを感じたりしてしまいます。
・泡立ちが良い
・髪がきしみやすい
・頭皮が乾燥しやすい
・植物エキスや補修成分がほぼ配合されていない
石油系洗浄成分、石油系シャンプーの特徴が知りたいという人は下記の記事を参考に。
高いシャンプーの効果や特徴
一方で、高いシャンプーではアミノ酸洗浄成分が使われているので、頭皮や髪に優しく、保湿効果も期待できます。
アミノ酸洗浄成分は原料自体が高いので、コストが高く、安いシャンプーには配合されません。
また、高いシャンプーは洗浄成分だけでなく、その他の植物エキスや補修成分なども豊富に配合されます。その他の成分は、洗浄成分ほど重要ではありませんが、悩みに合わせて髪のケアや頭皮のケアを行っていくことができます。
そのため、髪や頭皮に悩みがある場合はアミノ酸シャンプーが効果的です。
・洗浄成分の質が高く、保湿力が高い
・補修成分が配合されているものが増えてくる
・植物エキスやオイルなどが配合されているものが多い
・フケやかゆみなどに効果的な有効成分が配合されているものもある
おすすめのアミノ酸シャンプーは下記の記事で紹介していますので、参考にしてください。
結局、高いシャンプーの方が良いの?
結論から言うと「高いシャンプーの方が良いものが多い」です。
成分構成が安いシャンプーと高いシャンプーでは違いすぎます。(もちろん、高いシャンプーの中で良いものをちゃんと選んだ場合)
成分が違うことから、やはり高いシャンプーの方が髪が綺麗に、頭皮を健康に保つことができるでしょう。
とはいえ、「高いシャンプー=良いシャンプー」という認識はしないでほしいです。あくまでも、「高いシャンプーの方が良いものが多い」ということです。
1500円くらいするシャンプーでも、500円のシャンプーと変わらない成分内容のシャンプーもあります。大事なのは、その価格帯でクオリティの高いシャンプーを選ぶこと。
500円以下なら500円以下で、1000円以下なら1000円以下の中で良いシャンプーを使いましょう。
もちろん、理想は高めのシャンプーで、その中でも良いシャンプーを使うこと。1500円~2500円くらいが1番コストパフォーマンスが良いですよ。
シャンプー選びに迷ったさいは、当サイトで悩み別にシャンプーを紹介しているので参考にしてくださいね!
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