シャンプーについて少し詳しい人なら、石油系シャンプーというのを1度はきいたことがあるはず。
石油系シャンプーは、色々なサイトで「髪に悪い」「人体に悪影響がある」などと書かれてしまっています。
そこで今回は、石油系シャンプーは本当に人体に悪影響があるのか、どんなメリットやデメリットがあるのかを解説していきたいと思います。
ちなみに筆者は美容師&シャンプーの営業をしていたので、シャンプーやヘアケアに関しては詳しいので安心して読み進めてくださいね。
石油系シャンプーとは?
石油系シャンプーというのは、シャンプーの主成分である界面活性剤に石油系界面活性剤を使用しているシャンプーのことです。
高級アルコール系とも言われますが「石油系」と「高級アルコール系」は同じものを指します。
「高級」というのは値段のことではなく、分子が大きいというという意味です。
市販の石油系シャンプーは人体にも影響を及ぼすのか?
石油系シャンプーは「人体に悪影響を及ぼす」「発がん性がある」なんて書かれた記事を見かけます。
実際はそこまでの悪影響はありません。
石油系シャンプーで使われている「合成界面活性剤」は、トリートメントに使われる「カチオン界面活性剤」よりもはるかに安全なんです。
石油系シャンプーでそこまで人体への影響を気にしていたら、トリートメントなんて誰も使えなくなってしまいます。
参考>>日本界面活性剤工業会
そもそも、そんなものが売られるわけがないですよね。ましてや、市販に売られているシャンプーはほとんどが石油系シャンプーです。そこまでの悪影響が出るものをみんな使っていたら問題になりますよ。
昔はたしかに、石油由来の刺激が強いものが使われていました。その当時はシャンプーによる疾患も多かったようです。
しかし、現在は植物由来から合成されたものが多いので、そこまで過剰に心配する必要はないです。
とはいえ、決して髪や頭皮に良いものではありません。
人体に悪影響を及ぼすほどではないですが、髪を傷めたり、皮膚疾患が出ることもまれにあります。
市販のシャンプーはほとんどが石油系シャンプー
世の中に売られているほとんどは石油系シャンプーです。
なので、多くの人は石油系シャンプーを無意識のうちに使っているでしょう。
市販で売っているシャンプーで石油系シャンプーを少し上げてみます。
- パンテーン
- ラックス
- ツバキ
- アジエンス
- ダヴ
- ビオリス
- エッセンシャル
上げていたらキリがないほどです。見ての通り、パンテーンやラックスなど、だれもが知るようなシャンプーはどれも石油系シャンプーなんです。
「有名なブランドだから」
「みんな使っているから」
という理由で、なんとなく安心してシャンプーを使っていませんか?
もし、石油系シャンプーを使っているならば、石油系シャンプーの特徴を把握しておく必要があります。
特徴を把握したうえで使うなら止めませんが、特徴を知らずに使っているならもったいないです。
もっと髪が綺麗になるチャンスが眠っていますよ。
石油系シャンプーについてさらに詳しく解説していきます!
石油系シャンプーの2つのメリット
何かと悪者扱いされる石油系シャンプーですが、メリットもあります。
メリットとデメリットの両方を知ったうえでシャンプー選びに活かしましょう。
石油系シャンプーのメリットは下記の2点
それぞれ解説していきます!
泡立ちが良い
石油系シャンプーはとにかく泡立ちがいいです!
そのため、ワックスなどを使っている人でも汚れと整髪料を簡単に落とすことができます。
特に、スポーツなどをしてよく汗をかく人は皮脂が多くなっているのでおすすめです。
値段が安い
とにかく安い!これが最大の魅力。
シャンプーが500円とかで買えるのは、石油系界面活性剤の原価が安いからです。
安いものを好んで使う人は、石油系シャンプーを使っているはず。
石油系シャンプーの4つのデメリット
石油系シャンプーのデメリットは下記の4点
それぞれ解説していきます。
洗浄力、脱脂力が強すぎて髪が傷む
泡立ちがいい反面、洗浄力が高すぎるというデメリットが。
洗浄力が強すぎると髪の必要な油分まで落としてしまいます。
結果的に髪が乾燥して、パサついたり、広がったりと、髪への悪影響が出てしまいます。
洗浄力、脱脂力が強すぎて頭皮が乾燥する
髪と同様、頭皮の必要な油分まで洗い流してしまいます。
頭皮も乾燥すると、フケが出たり、かゆみが出たりと、様々な頭皮トラブルの原因に。
健康な髪の毛は健康な頭皮からしか生えてきません。
お肌の保湿はしている人は多いと思いますが、頭皮の乾燥を気にしている人が少ないのが現状です。
肌への刺激性
シャンプーは、界面活性剤の種類で大きく分けて下記の3種類に分類されます。
石油系シャンプーは他のシャンプーに比べて肌への刺激も強いです。
頭皮や肌が強い人は特に影響はありませんが、肌の弱い人やアトピーなどの人は使用は控えた方が安心です。
シリコンが多く含まれている
石油系シャンプーは洗浄力の高さゆえに、髪がきしんだりパサついたりしやすいです。
それらを抑えるために、シリコンが多く配合されています。
シリコン自体は悪いものではないですが、髪に残ると剥がれる時にキューティクルを剥がしたり、頭皮に残ると毛穴に詰まる原因になります。
【まとめ】石油系シャンプーは髪や頭皮には悪い
石油系シャンプーは、人体への影響は心配する必要はないです。
しかし、刺激が強めなのは確かなので、肌の弱い人やアトピーの人は使わないほうが良いです。
石油系シャンプーをおすすめすることはありませんが、使ってもいいかなと思うような人は下記のような人。
- 髪や頭皮に悩みがない
- 日ごろから頻繁にスポーツをしている
石油系シャンプーは、洗浄力が強く泡立ちがいい反面、髪や頭皮を乾燥させてしまうシャンプーです。
なので、上記に当てはまる人以外はおすすめできません。
「髪を綺麗にしたい」
「フケやかゆみを抑えたい」
というような、髪や頭皮の悩みがある場合は、アミノ酸シャンプーを使いましょう。
アミノ酸シャンプーは、マイルドな洗浄力で髪や頭皮を傷めることなく洗うことができます。
補修成分や、保湿成分、頭皮ケア成分の配合されたアミノ酸シャンプーを使うことで悩みが改善されていくでしょう。
下記の記事も参考にしてください。