今回このような疑問に答えていきます。
シャンプーを購入する際に「ノンシリコン」という広告を見かけたことはありませんか?
ノンシリコンが人気ですが、ノンシリコンシャンプーのメリットとデメリットをしっかりと把握しておきましょう。
シャンプーに配合されているシリコンとは?
シリコンとは、髪にも大事なミネラルを多く含むケイ素を化学的に合成処理した成分です。
シャンプーをはじめとした化粧品や、繊維、食品などあらゆる分野で使われています。
シリコーンは、結合の主骨格がケイ素と酸素が交互に結びついたシロキサン結合(Si-O-Si)で、そこに有機基が結びついて、高温や低温に強い、紫外線にさらされても劣化しにくい、水をはじくなどなど、さまざまな特性を発揮します。
シャンプーに配合されるシリコンは、髪をコーティングし手触りを良くするために配合されています。
このシリコンを配合していないシャンプーがノンシリコンシャンプーです。
シリコンは手触りこそよくしてくれますが、髪自体が綺麗になるわけではありません。
そこで、コーティングするだけでなく髪本来の美しさを取り戻すために生まれたのがノンシリコンシャンプーです。
ノンシリコンシャンプーのメリット3つ
シリコンとはどんなものか分かったところで、ノンシリコンシャンプーのメリットとデメリットを確認していきましょう。
ノンシリコンシャンプーのメリットは下記の3つ
- 髪にハリコシが生まれふんわりする
- 頭皮に優しい
- カラー・パーマの持ちがよくなる
それぞれ解説していきます。
髪にハリコシが生まれふんわりする
ノンシリコンは、シリコンのコーティングがない分、髪に軽やかさが生まれます。
髪が細い人でも、ふんわりとしたスタイルを作りやすいです。
髪がペタンとしやすい人や、ボリューム感がなくて悩んでいる人には、特にノンシリコンが合っていると言えるでしょう。
頭皮に優しい
シリコンは、髪には効果がありますが頭皮にはあまりよくない成分です。
よく言われる「毛穴に詰まる」というのは実はデマ。ですが、しっかり洗い流さないと頭皮や髪に残りやすいです。頭皮や髪にシリコンが残っている状態はあまり良くなく、頭皮の炎症につながる可能性も。
また、頭皮環境が整うことで、ハリコシのある健康的な毛髪を育てることができます。
カラー・パーマの持ちがよくなる
シリコンは髪に残りやすく、表面をコーティングいてしまっているので、カラーやパーマの薬剤の浸透が悪くなります。
ノンシリコンシャンプーを使っていればその心配もありません。
ノンシリコンシャンプーのデメリット2つ
ノンシリコンシャンプーはデメリットもあります。
下記の2つです。
- きしみを感じやすい
- トリートメントを使う必要がある
それぞれ解説していきます。
きしみを感じやすい
これは上記でも説明した通りです。
コーティング成分であるシリコンがないことできしみを感じやすいです。
とはいえ、質の良いノンシリコンシャンプーな、むしろしっとりと滑らかな手触りを出してくれます。
トリートメントを使う必要がある
もしも、ノンシリコンできしみを感じた場合はトリートメントを使う必要があります。
「ノンシリコンシャンプーで髪や頭皮を清潔な状態にして、トリートメントを使う」
というのが一番良いです!
トリートメントを使うことで、ドライヤーの熱や、摩擦などのダメージ要因から髪を守ってくれます。
ノンシリコンシャンプーはきしみやすい?
ノンシリコンシャンプーは確かに、シリコン入りシャンプーよりもきしみを感じやすいです。
そもそも、シリコンは髪をコーティングして手触りを出したり、滑らかさを出してくれる成分。
そのシリコンが入ってないノンシリコンシャンプーはきしみやすい傾向にあります。
「ノンシリコン=きしむ」は間違い
だからといって、ノンシリコンシャンプーが全てきしむわけではありません。
シリコンが配合されているシャンプーは、石油系シャンプーが多く、洗浄剤の質の悪さをシリコンでコーティングして誤魔化しているような状態です。
シリコンは吸着力が強く、髪に残りやすいので、常に髪がコーティングされた状態に。傷んだ髪でも、コーティングされていて傷みに気づけなくてダメージが加速していく可能性もあります。
ノンシリコンシャンプーは基本的に、シリコンの代わりとなる植物由来のオイルなどで髪のツヤ感などを出してくれます。
また、ノンシリコンシャンプーは洗浄成分に上質なものを使用しているケースが多いです。
そのため、髪本来の美しさを引き出してくれます。
【まとめ】ノンシリコンシャンプーがおすすめ
ノンシリコンシャンプーはきしみを感じやすいですが、ノンシリコンシャンプーの方がおすすめです。
理由は下記。
- 頭皮に優しい
- 良質なノンシリコンシャンプーならきしまない
- 髪本来の美しさを取り戻していける
特におすすめしたいのは、
髪が細くてペタっとしてしまう人
頭皮に悩みがある人(ふけ・かゆみ・抜け毛など)
このような人はノンシリコンシャンプーがあっています。
ノンシリコンシャンプーと言ってもピンキリですので、質の高いノンシリコンシャンプーを使ってくださいね。
質の高いおすすめのノンシリコンシャンプーは別記事にて紹介しています↓
ちなみに、シャンプーの品質は「シリコン」「ノンシリコン」で決まるわけではなく、洗浄成分に何が使われているかで90%以上は決まります。
【補足】シャンプーの良し悪しはシリコンではなく、洗浄成分で決まる
ここまで、「シリコン」「ノンシリコン」について解説してきましたが、「良いシャンプー」「悪いシャンプー」は洗浄成分に何が使われているかで決まります!
・水 約70%
・洗浄成分(界面活性剤) 約20%
・その他(シリコンはその他) 約10%
以上のように、シャンプーの構成上洗浄成分が与える影響は大きいです。
たとえば、市販シャンプーの多くで使われている石油系洗浄成分は、洗浄力が高すぎて髪や頭皮を乾燥させます。
この、洗浄成分の質の悪さをカバーするために市販の石油系シャンプーではシリコンが多く配合されているんです。
逆に、質の高いシャンプーで使用されるアミノ酸系洗浄成分なら、髪や頭皮を傷めることなく洗ってくれるのでノンシリコンのシャンプーが多いです。
ノンシリコンではありますが、洗浄成分の質が良いときしみを感じることなく、しっとりとまとまる髪に仕上げてくれます。